湯原 悦子 Etsuko Yuhara
【プロフィール】
1970年生まれ。愛知県長久手市在住。名古屋大学法学部、日本福祉大学社会福祉学部卒業、修士・博士課程修了。現在、日本福祉大学教授(社会福祉学博士)。精神障害のある姉、母と日々暮らすなか、家族介護者支援に関心を持つ。介護殺人の研究を20年以上続けており、司法福祉の立場から事件の予防、介護者支援施策の充実を呼びかけている。著書(単著)として『介護殺人の予防-介護者支援の視点から』クレス出版2017年、『介護殺人-司法福祉の視点から』クレス出版2005年を発表。
介護を担ったことで人生におけるいろいろなチャンスをあきらめることはあってはならない、介護する人もされる人も多様な生き方を選択できるような社会を創っていきたいと考えている。
【メッセージ】
私は介護が日常的に生じている家庭で育ちました。何度も助けて欲しいと思いましたが、当時はそもそも家族以外の人に相談するという発想がなく、問題が生じても家族の間で抱え込んでいました。友人や信頼できる人がいなかったわけではありません。でも、話しても分かってもらえないと思ってました。今振り返ると、当時は心理的に孤立していました。
そんななか、ふとしたきっかけで介護家族の会の方々との出会いがありました。特に説明しなくても状況を理解いただけることがうれしくて、話すにつれ心がすっと軽くなっていったことを覚えています。介護で苦しんでいる方、あなたは一人ではありません。
ケアラー連盟はケアラーの種別を問わず、すべての介護者を支援していきたいと考えています。介護者が心理的に孤立し、自ら人生の選択肢を狭めることのないよう、多様な生き方ができる社会になるよう、力を尽くしていきたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。