津止 正敏 Masatoshi Tsudome
【プロフィール】
1953年、鹿児島県生まれ。立命館大学特任教授。大学院社会学研究科修士課程修了。京都市社会福祉協議会を経て、立命館大学産業社会学部教授。2009年3月に「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」を発足させ、事務局長を務める。著書に『男が介護する-家族のケアの実態と支援の取り組み-』『男性介護者白書―家族介護者支援への提言-』、『ボランティアの臨床社会学―あいまいさに潜む「未来」-』、など。
【メッセージ】
定年後の特任教員として教壇に立ってから3年になりましたが、その殆どがコロナ禍での取り組みとなって戸惑うばかりの毎日を過ごしています。Zoom等を使ってのオンラインでの講義や会議がごく通常の様式としてあっという間に定着しました。ライブやオンデマンド、ハイブリッドでの授業等々情報機器の操作に四苦八苦する毎日となりました。丁度この時期を同じくして、介護の分野でもケアラー支援の条例化という自治体動向が大きく影響し、「ケアラー」という言葉が一気に世に広まっていきました。「ケアラー」が「介護者」にとって代わるものとして社会に溢れ出ていったように思います。高齢分野だけでなく、障害や難病、精神疾患、不登校・ひきこもりの人と家族等々実に多様な家族介護の実態の社会化に貢献しているように思います。本当に驚くばかりです。いち早く「ケアラー」を会の名称にして活動してきた当連盟ですが、ケアラー支援の法制化に向けてこれまで以上に尽力していこうと思います。