日本の若者政策と若者ケアラー支援を考える

開催趣旨

日本の若者政策は「若者の自立」が目標とされ「学校から仕事へ」の移行の問題と捉えられてきました。しかし、モデル化された移行のレールに乗らない・乗れない若者は、支援の手が届かないところで更なる困難に直面していています。
ヤングケアラーの支援は少しずつ進んできていますが、18 歳をすぎた若者ケアラーには継続的な支援が必要な状況にもかかわらず、途切れてしまっている現状があります。
制度の狭間に陥りがちな若者の権利と政策、そのまた狭間にいる若者ケアラー達。支援の手が届くためにはどうした良いか。ようやく、法に位置づけられることになった子ども・若者ケアラー支援について考えます。

パネラー

宮本 みち子先生(千葉大学名誉教授、放送大学名誉教授)

放送大学名誉教授・千葉大学名誉教授。社会学博士。専門は社会学。生活保障論、若者政策・若者支援、社会的孤立等の問題について、日本及び国際比較の研究に従事。首都圏若者サポートネットワーク運営委員長、こども・若者未来基金運営委員長(千葉)、公益財団法人あすのば理事を経て評議員。内閣官房こども政策の推進に係る有識者会議構成員、内閣府子どもの貧困対策に関する検討会座長等を歴任。
著書:『若者が無縁化する』(筑摩書房)『すべての若者が生きられる未来を』(岩波新書)『アンダークラス化する若者たち』(明石書店)『下層化する女性たち』(勁草書房)『若者の権利と若者政策』(明石書店)他多数


斎藤 真緒先生(立命館大学教授)

立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学。思春期保健相談士。「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」副代表。「子ども・若者ケアラーの声を届けようプロジェクト(YCARP;YoungCarersActionResearchProject)」(2021年9月~)発起人。
主著:『子ども・若者ケアラーの声からはじまるーヤングケアラー支援の課題』(共著、クリエイツかもがわ、2022年3月)「あらためて、ヤングケアラー『ブーム』を問うー問題の射程と次元の再考のために」『現代思想2022年11月号 特集ヤングケアラー:家族主義的福祉・貧困の連鎖・子どもの権利…』40-50頁


開催概要

日時2024年3月24日(日)13:00 ~ 15:30
開催方法オンライン開催
*事前申し込みが必要です。
プログラム・開会あいさつ
・基調講演Ⅰ 宮本みち子先生(千葉大学名誉教授、放送大学名誉教授)
・基調講演Ⅱ 斎藤真緒先生(立命館大学教授)
・特別報告 五十嵐広和さん(こども家庭庁支援局虐待防止対策課自治体支援推進官)
  休憩
・<対談>:宮本みち子先生&斎藤真緒先生
      司会進行:日本ケアラー連盟理事 田中悠美子
・日本ケアラー連盟の活動報告と閉会
定員/参加費300名(無料)
申込方法こちらよりお申し込みください。
ZOOMから確認メールが自動送信されますので、同メール内の参加ボタンから当日ご参加ください。
※事前にZoomの使用環境をご準備ください。
申込締切3月22日(金)
※定員になり次第締め切ります。
主 催日本ケアラー連盟
*公益財団法人キリン福祉財団助成金により実施しています